この部門の研究領域は、構造生物学、機能解析、人工光合成の3つの分野からなり、いずれも酸素光合成に関わるタンパク質の構造と機能、および自然に進化した光合成反応を利用した人工光合成システムの構築に焦点を当てています。 構造生物学グループは、Spring8の高エネルギーX線とSACLAのX線自由電子レーザー(XFEL)を用いて、2つの光合成系の分子構造を原子レベルで解明し、光の高効率利用と光による水の分解反応機構の理解を深めることを目指しています。 機能解析グループでは、光合成の電子輸送に関わるタンパク質の機能を、分子生物学的、生化学的、生物物理学的なアプローチで研究し、高ストレス環境下でも生育可能な光合成生物の作製を目指しています。 また、光合成タンパク質を利用して、電力や水素を発生させるデバイスの製造にも挑戦しています。 人工光合成研究グループでは、光合成生物の酸素発生複合体の構造を模倣した人工光合成システムの実現を目指しています。 当グループでは、光エネルギーを利用して水をプロトンと酸素に効率よく分解する新しい遷移金属錯体の開発に興味を持っています。
光合成構造生物学研究部門
光合成機能生物学研究部門
人工光合成システムの研究部門
進化・構造生物学研究部門