理念・組織図

理念

異分野基礎科学研究所(基礎研)は2016年4月に岡山大学に設立された。 本研究所は、数学、物理学、化学、構造生物学の分野で、世界的な研究成果を生み出すことを目的としている。 RIISは、「量子宇宙」「光合成・構造生物学」「超伝導・機能性材料」の3つの部門で構成され、合わせて15の研究グループが活動している。 約40名のスタッフには、秋光純教授、笹尾登教授、吉村太彦教授の3名の主任研究員と、100名以上の学生がいる。 現在のRIISの研究テーマは、(1)レーザー分光法を用いたニュートリノ物理学、(2)人工光合成システムの作製とその構造を含めた光合成のメカニズムの解明、(3)高い超伝導臨界温度を持つ超伝導材料や将来の電子機器のための新機能材料の設計、(4)理論的アプローチによるエネルギー貯蔵材料の特性解明などである。 これらのプロジェクトの中で、光合成IIの活性中心の構造を明らかにした研究(Nature 473, 55, 2011)が、Science誌の「Breakthrough of the Year 2011」に選ばれた。 その他の分野の研究成果も、世界的なレベルに達している。 多くの研究成果がNatureやScienceなどのインパクトのあるジャーナルに掲載されている。 さらに、RIISは、上記の分野での学際的な協力を通じて、将来の持続可能な社会のための新しい機能性材料やデバイスを生み出すことを目指している。 RIISは海外の研究者との共同作業を積極的に行っている。 そのために、RIISでは現在、海外の研究者が当研究所で一緒に研究する(短期または長期)ことができる客員研究員制度を設けている。 さらに、活発な若手研究者を育成するために、大学院レベルの新たな教育システム(博士課程)の設置を計画しており、世界中から意欲的な学生を採用していく。

組織図

  • 所長 -- 副所長
    • コア長
      量子宇宙研究コア
      • 原子ニュートリノ分光の研究部門
      • 先端量子ビーム研究部門
      • 数理科学研究部門
      • 量子コヒーレンス研究部門
    • コア長
      光合成・構造生物学研究コア
      • 光合成構造生物学研究部門
      • 光合成機能生物学研究部門
      • 人工光合成システムの研究部門
      • 進化・構造生物学研究部門
    • コア長
      超伝導・機能材料研究コア
      • 高温超伝導体の物理・材料設計研究部門
      • 超伝導量子物理学研究部門
      • 光素子超伝導とエレクトロニクスの研究部門
      • 機能性材料合成化学研究部門
      • エネルギー貯蔵材料の理論化学研究部門