沈副所長・教授が平成29年度科学研究費助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」の領域代表に内定

本学異分野基礎科学研究所(RIIS)の沈建仁副所長・教授が6月30日、平成29年度科学研究費助成事業(科研費)「新学術領域研究(研究領域提案型)」[New window]の領域代表に内定しました。
 同事業は、多様な研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成、設備の共用化等の取組を通じて発展させることを目的としています。
 今回、沈教授は「光合成分子機構の学理解明と時空間制御による革新的光-物質変換系の創製」(略称:革新的光物質変換)(研究期間:平成27~33年度)の研究領域代表を務める予定です。当該領域研究では、植物などが行う天然光合成の作動原理を原子レベルで解明し、その原理を利用して太陽エネルギーの高効率変換・有用物質生産を目指した人工光合成システムの開発につなげ、社会が直面するエネルギー問題、環境問題の解決に貢献します。
 今回の採択を受けて沈教授は、「これまでの私たちの研究成果が評価され、今回の研究領域の採択につながったことを大変うれしく思っています。天然光合成の分子機構はまだ十分解明されておらず、また、それを利用した人工光合成系の開発にもまだ多くの課題が残っています。本領域の研究を通して両分野を大きく発展させ、世界をリードする成果を輩出することを期待しています」とコメント。これからの5年間の研究活動に意欲を見せました。

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沈副所長・教授が「平成29年(第11回)みどりの学術賞」受賞

本学異分野基礎科学研究所(RIIS)の沈建仁副所長・教授が4月28日、「平成29年(第11回)みどりの学術賞」(主催:内閣府)の授与式である「みどりの式典」に出席しました。
 同賞は、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発、その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に対して内閣総理大臣が授与し、その功績を讃えることにより、「みどり」の大切さについて広く国民の理解を深めることを目的としています。
 式典は天皇皇后両陛下の御臨席のもと、憲政記念館(東京都千代田区)で開催されました。式典には三権の長、文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣、環境大臣らが出席。本学からは、槇野博史学長と佐藤法仁副理事・URA、山本進一エグゼクティブ・アドバイザーらが参列しました。

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沈建仁教授が「みどりの学術賞」の受賞者に決定

平成29年(第11回)「みどりの学術賞」の受賞者が、3月21日に発表され、本学異分野基礎科学研究所の沈建仁教授が選ばれました。授賞式は4月28日、東京都内で開催される「みどりの式典」において執り行われます。受賞決定のニュースが届いた沈教授は「素晴らしい賞をいただくことになり、大変光栄に思っています。これまでの研究を支えてくれた多くの共同研究者、研究室メンバー、学生に大変感謝しています」と話しています。

 沈教授らの研究グループは、生物の生存を支える光合成の仕組みの解明と、太陽光の高効率利用に関する基盤研究の体系化に取り組んでいます。2011年には、水分解・酸素発生反応を引き起こす「光化学系II」タンパク質の構造を、世界最高の解像度で明らかにすることに成功しました。この成果はアメリカの国際科学雑誌Scienceの『2011年に得られた科学10大成果』 の一つに選ばれるなど国際的にも高く評価されています。研究グループの成果は、基礎科学としての光合成研究にとどまらず、太陽光エネルギーの人工利用(人工光合成)の実現に向けた研究の進展にも大きく貢献しています。

「みどりの学術賞」とは
「みどり」についての国民の造詣を深めるために、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発、その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するものです。

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