岡山大学の強みである物理学から基礎生命科学の異なる分野の研究を深化・融合するため、2016年4月に設立された異分野基礎科学研究所(基礎研)は、従来の学問分野・学問領域にとらわれることなく、異なった背景、発想、研究手法を持つ研究者が集まり、一同に研究することで、新しい研究成果を得ることを目指しています。研究所は主に量子宇宙、光合成・構造生物学、及び超伝導・機能性材料という3つのコアからなり、それぞれの分野で研究を深化するとともに、分野横断・融合研究を展開しています。外国人研究者が主宰する研究グループもいくつかあり、海外からの研究者や大学院生が数多く研究に従事しています。国際的な環境下で、新しい学問分野を開拓する意欲をもって国際レベルの研究を進め、様々な分野で活躍する人材の育成を進めています。2021年3月に新しい基礎研棟の建設が完了し、一つ屋根の下で教育・研究を発展させる基盤が整いました。 今後も異なる研究の深化と融合を推進していきます。
令和4年4月1日 異分野基礎科学研究所長 沈 建仁