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異分野基礎科学研究所の吉村教授が「2024年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)」に採択!

2024年10月22日

 9月17日付で、異分野基礎科学研究所の吉村浩司教授が代表を務める研究課題「原子核時計が切り拓く時空計測フロンティア」が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「2024年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)」の新規研究課題に採択されました。
 今回採択された研究領域は、「量子・古典の異分野融合による共創型フロンティアの開拓」(研究総括:井元信之・東京大学 特命教授室 特任教授)で、2023年度に設置されました。同研究領域は、量子コンピュータ・量子通信・量子センサー等の量子情報技術を単独または組み合わせて、ハードを造る・システム化する・ソルバーとして使う・ソフトを開発する・新しい使い方を開拓するにあたり、他の分野(素粒子・宇宙、物性物理、化学、材料工学、電気電子、情報処理、機械工学、計算科学、最適制御、AI、基礎数理など)の既存成果や考え方を積極的に取り入れたり、逆にこれらの分野に共創的に融合したりして分野の変化をもたらすことにより、新たな「量子フロンティア」の開拓を目指すものです。
 吉村教授の研究は、2024年10月から2030年3月の5年半にわたって行われ、レーザー励起が可能な唯一の原子核トリウム229を用いて、超高精度な「原子核時計」の実現を目指します。ここでは、固体原子核時計とイオントラップ原子核時計という2つの方式の原子核時計を、国内の幅広い分野の研究力を結集・融合することで開発し、その応用を目指します。
 同事業は、国が定める戦略目標の達成に向けて、課題達成型基礎研究を推進し、科学技術イノベーションを生み出す、革新的技術シーズを創出するためのチーム型研究です。今回の課題では理化学研究所、大阪大学とチームを組み、本事業の採択を起爆剤として、原子核時計という新しい量子計測技術を確立し、革新的な応用を創出します。

代表を務める吉村教授
トリウム229を用いた原子核時計の概念図

<参考>
2024年度戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題[PDF][New window]

【本件問い合わせ先】
異分野基礎科学研究所
教授 吉村 浩司
TEL:086-251-8499

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