• Research Institute for Interdisciplinary Science
  • Research Institute for Interdisciplinary Science
  • Research Institute for Interdisciplinary Science
  • Research Institute for Interdisciplinary Science
  • Research Institute for Interdisciplinary Science
Reserch Institute for Interdisciplinary Science OKAYAMA UNIVERSITY

RESEARCH HIGHLIGHTS

「混ぜると、溶けなくなる」不思議な現象を分子レベルで解明...
岡山大学異分野基礎科学研究所の望月建爾助教、パデュー大学(アメリカ)のベン・アモツ(D. Ben-Amotz)教授らは、液体の分子を対象にしたラマン分光実験と分子シミュレーションとを用いて、メタノール水溶液中の高分子で観察される共貧溶媒効果が、小さい溶質分子(tert-ブチルアルコール)でも起こることを世界で初めて発見しました。さらにその原因は、メタノールが好んで吸着する溶質の構造が、メタノール濃度に依存して変化する点にあることを明らかにしました。本研究成果は7月1日、米国の科学雑誌「Journal of the American Chemical Society(JACS)」電子版に掲載されました。 共貧溶媒効果とは、溶かそうとする物資である高分子が、水とエタノール、それぞれの溶媒に対しては溶ける一方で、水とメタノールを混ぜた混合溶媒には溶けないという不思議な現象です。「混ぜると、溶けなくなる」という一見複雑に見える現象が、高分子に比べ極端に小さな分子でも観測されることを本研究の中で見つけ、その詳細なメカニズムの解明に成功しました。 高分子の膨張及び収縮の制御は、体内での薬物輸送、ナノスケールでの流れの制御など、医学から材料化学までさまざまな分野に応用・発展できます。今回の研究による共貧溶媒効果の基礎的な理解が進んだことで、そのような分野に大いに貢献することが期待されます。 →詳細は大学のプレスリリースをご覧下さい. 図1:メタノール水溶液中のポリイソプロピルアクリルアミド。水100%(上左)、メタノール100%(上右)では、溶液が透明な事から、よく溶けている事が分かる。この時、ポリマー高分子は広がった構造をしている(下左右)。一方、メタノール濃度20-40%の水溶液中では、高分子ポリマーは溶媒と接する事を嫌い凝集し、溶液は白濁する(上中)。つまり、ポリマーが溶媒に溶けにくくなっている。
News
July.29.2016
異分野基礎科学研究所の野原教授と工藤准教授が超伝導科学技術賞を受賞...
 本学異分野基礎科学研究所の野原実教授と工藤一貴准教授が4月2日、一般社団法人未踏科学技術協会が主催する「第42回超伝導科学技術シンポジウム」(東京都江戸川区)において、「超伝導科学技術賞」を受賞しました。  同賞は、超伝導科学技術の研究に卓越した業績を残した研究者を顕彰するもので、最初の高温超伝導体が発見された年から10年目に当たる平成8年度に創設され、今年度が20周年に当たります。  野原教授と工藤准教授の受賞は、「新構造鉄系超伝導物質群の発見」によるもので、物質設計において置換サイト選択や局所構造制御などの要素を独自の観点と経験に基づいて考慮し、CaFeAs2に代表される数十種の新超伝導体を次々と発見したことが評価されました。野原教授は「伝統ある賞を頂くことができたのは、すばらしい同僚と学生、共同研究者に恵まれたからです。これからも物質開発の教育研究に励みながら、超伝導分野の発展に尽くしていきたい」と今回の受賞について述べました。  これまでに野原教授と工藤准教授らは、同分野で先導的な研究開発を数多く進めてきました。3月19~22日に開催された「日本物理学会第71回年次大会」(東北学院大学泉キャンパス)では、第21回(2016年)日本物理学会論文賞を受賞。また4月15日には、日本物理学会国際ジャーナルの年間高引用論文ベスト10に2件ランクインするなどの素晴らしい研究成果を挙げています。これらは、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の報告資料「研究論文に着目した日本の大学ベンチマーキング2015」におけるTop10%補正論文数(研究の質)の伸び率が全国第2位、ネイチャー・パブリッシング・グループ(Nature Publishing Group)が発表している「Nature Index」においても、本学の自然科科学分野の高品質論文数の伸び率が全国第2位になるなどの秀逸な研究成果に大きな貢献を果たしています。今後も研究の量、質において世界的に存在感のある「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の一翼を担い、社会を革新する研究開発を精力的に進めていきます。 【本件問い合わせ先】 岡山大学異分野基礎科学研究所 教授 野原 実 TEL:086-251-7828 受賞した野原教授(左)と工藤准教授
News
May.02.2016